第1回 妊娠糖尿病ってなに?

2016-07-02

はじめまして!管理栄養士の小松です。記念すべき第1回は「妊娠糖尿病」です。

ここ最近、栄養指導で妊娠糖尿病の件数が多いので、すこしでも予防ができたらと

日々考えています。妊婦さんの参考になれば幸いです!

 

妊娠糖尿病って?

妊婦さんが糖尿病であれば「妊娠糖尿病」であるとイメージしがちですが、
実は大きく3つに区別されています。

1つめは「妊娠糖尿病」で、妊娠中に発覚した糖尿病には至らない
軽度の糖代謝異常の一種のことです。

2つめは発覚した糖尿病が重度であった場合で、これは「妊娠糖尿病」ではなく
「妊娠中に診断された明らかな糖尿病」となります。

3つめは妊娠前に糖尿病と診断されていた人が妊娠した場合で、
「糖尿病合併妊娠」と呼ばれます。

 

今回は1つめで説明した「妊娠糖尿病」のおはなしです。

この病気の発症率は約12%で、今まで糖尿病と
縁がなかった人でも発症することがあります。

妊娠糖尿病は上記で説明したとおり、軽度なので産後には元どおりに
なるものではありますが、産後に糖尿病を発症しやすくなると
いわれているので注意が必要です。

 

どんな原因でなるの?

妊娠糖尿病は、妊娠して血糖値が上がりやすくなることが大きな原因です。

通常、食べ物から取り込んだブドウ糖はインスリンというホルモンが
作用して体に取り込まれてエネルギーになります。

しかし、妊娠するとインスリンの働きを抑えるホルモンが胎盤から分泌されて
ブドウ糖が体に取り込まれづらくなり、血糖値が上昇しやすくなります。

これは、お腹の赤ちゃんにエネルギー源であるブドウ糖を優先的に
供給するようにお母さんの体が変化しているためです。

まだはっきりしたことはわかっていませんが、
一説にはインスリンを抑えるホルモンが過剰に分泌されてブドウ糖を
さらに分解しづらくさせているという話もあります。
 

次回も引き続き妊娠糖尿病についておはなししていきます(#^.^#)