第21回 新顔野菜、知ってますか?

2018-08-15

まだまだ暑い日が続きます。今年は特に熱中症に気をつけてくださいね。

それでは前回からの続きです!

 

8.ホワイトアスパラ

 

もともと白い品種と言うわけではなく、

土寄せしたり、暗いところで栽培したり、日光に当てずに栽培することで

葉緑素が作られず白い状態で収穫されたものです。

軟白栽培のため柔らかく、甘味を感じます。

かつては盛んに缶詰が作られ、国内でも一般的だった時代もあり、

ホワイトアスパラといえば缶詰!という印象が強いですが、

採れたてを茹でたものはとってもおいしいです。

お値段は少々高いですが、春には是非使いたい食材です。

 

9.黒大根

ヨーロッパではポピュラーな野菜として知られ、

フランス料理などでもお馴染みの食材です。

表面の皮は真っ黒ですが、中は一般的な大根と

大きな違いは無く真っ白です。

大きさは長さ20cm前後で、表面の皮はややガサガサした感じ、

中の果肉部分も水分が少なく、辛味大根のような肉質です。

生のままかじると辛味が強く、おろしにしても辛味大根ほど

ではありませんがかなり利きます。

黒大根の最大の特徴はこの黒い表面の色。

せっかくなのでこれを活かして、薄く輪切りにスライスして

サラダに加えると色的にも味的にもアクセントになっていいですよ。

ただし、沢山入れると辛いので程ほどに。

ところが、この辛さ、加熱するとあまり感じなくなるので不思議です。

煮たり焼いたり、また、天ぷらなどにしても意外と美味しいです。

 

 

10.紅しぐれ大根

(株)トーホクが東洋大学の下村教授と共同開発によって育成された品種です。

紅しぐれというより紫しぐれと言った方が良いのでは?と思うでほど、外の皮は

首辺りが濃い紫色で、胴から先までは少し薄い紫色をしています。

断面は外皮の部分が紫色で、中心部分もうっすらと紫色が入っています。

この紫色の色素はアントシアニンで、青首大根と比べ

約3倍の抗酸化作用があるとされています。

酢に漬けると綺麗に発色することから、酢漬けや

漬物に適しています。また、生のままスライスして

サラダに使っても良いでしょう。辛味は少なく、卸にすると

淡い紫色の大根おろしになります。

煮物には使えないわけではありませんが、色が映えずあまりお勧めしません。

 

今回は色に特徴のある野菜ばかり紹介してみました。

また次回をお楽しみに!